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管理人紹介
■プロフィール
○管理人…Kazu(和人です)
○研究分野…環境問題や人権など
○好きな本…トルストイ「戦争と平和」
○趣味…里山歩き、古本屋めぐり
■ひとこと  弧としての日本史−アイヌ民族−内なる国際化

我々日本人が従来から学んできた日本の歴史は、畿内における歴史的事実から始まり、江戸・東京へと軸足を移す本州中心の歴史でした。

一方、世界地図を逆さまにして北極から日本を見たとき、日本は東アジアに南北に長く連なる弧として存在していることがよくわかります。

つまり、日本は、本州で起こった歴史的事実のみならず、北はオホーツク海から南は東シナ海にまで連なる「弧としての日本史」も持っているのです。

弧としての日本史は、3つの民族が歴史を織り成してきました。それは、日本民族、琉球民族そしてアイヌ民族です。

しかし、アイヌ民族は日本の歴史上、抑圧的な政策を受け続け、これに起因するアイヌ民族のさまざまな問題は現在でも解決していません。

近年、国際化を叫ぶ声をよく耳にしますが、国際化に最も大切なものとは、語学力や海外の知識といった技術的なものではなく、

自分と異なる民族や文化を偏見なく受け入れ、相手の立場を思いやり尊重する気持ちだと私は思います。

アイヌ民族の問題は、内なる国際化への試金石として、日本人が取り組むべき課題ではないでしょうか。このサイトが、そうした課題へ目を向けるきっかけになれば幸いです。